「商売は店としての姿勢が先にあり」とは言いますが、本当に頭が下がります

早いもので新年も明けて3週間が経ちました。

 

振り返れば元旦に地震が来たのは、我が家では初詣から帰宅して珈琲でも淹れようかというタイミング。大阪でも震度3~4の長い揺れで、続けて大きな揺れが来るのではないかとしばらく子供とテーブルの下に潜り込んでいました。

 

揺れが収まり、こんなに長い揺れは東日本大震災以来だと嫌な予感がよぎり、TVを付けたら大変なことになっていました。

 

それから夜まで広がって行くニュースに呆然と過ごして、夜になってからリモート用PCを持ち帰っていたことを思い出して、自宅からFCのお知らせに加盟店さんの安全の呼びかけと被災状況確認についてUPしました。

 

翌1/2。被災報道が多かった輪島市内の加盟店さんだけは、他の加盟店様も心配されていたのでその日の内に連絡。店舗にお電話してもコール音が鳴らなかった時は心配で胸が潰れそうになりました。

続けてかけた携帯はつながって出て頂けて、今は避難所に居ること、店舗は全壊したもののご家族とも無事でいることが確認出来、貴重な携帯電源を消費してしまったことに申し訳ない気持ちとホッとした気持ちがないまぜになりました。

 

その日には社内チャットで本部内に情報共有、4日の初出勤時に他の周辺地域の加盟店様にも状況をヒアリングして、幸いにも加盟店様の人的被害はゼロと確認。翌日にはFC内に義援金を募り、本部と合わせたチェーンとしての支援体制もおおよそ決まり、というスケジュール感の仕事始めでした。

 

数日後、アトム電器輪島店様が投稿されていたSNSを見て絶句。

 

 

掛ける言葉も失っている私たちに、輪島店様はこのようにおっしゃいました。

 

「今回の地震で店舗が全壊してしまい、再建を目指しているところです。
それでも、お客様ならびにお取引業者様に、当店の電話番号までかけて頂ければ携帯転送されますので、店も車も道具も、店の下敷きになり何時ものようなサービスが提供出来ないかもしれませんが、御用の方はご連絡してください。
出来る限り、精一杯の対応をします。」

 

と、チェーンの店舗紹介ページのごあいさつ文を更新して欲しい、と。

 

「商売は店としての姿勢が先にあり」とは言いますが

「利益の前にお客様と向き合う」

「商売は店としての姿勢が先にあり」

言い古された言葉ではありますが、アトム輪島店様はご自身も被災者でありながらも、お客様のお手伝いをされ、精力的に地域情報を発信され、地域店としての姿勢を本当に身をもって示して頂いている、と感じています。

 

ご本人はただただ必死の思いで取られている行動かも知れませんが、もう本当に頭が下がる思いです。

 

この出来事はチェーンの勉強会や社長会でも紹介させて頂き、他の加盟店様とも共有させていただきました。支援の手もなかなか届かない中、大変だとは思いますが、私たちは地域密着店のグループ。

 

想いは一つで支えて行きたいと思います。

アトム電器輪島店・日本海家電さん、共に乗り越えて行きましょう!!

このブログを書いた人

メオマサユキ

(株)アトムチェーン本部 店舗運営部長。「アトムのメオマサさん」で長く公式アメブロ「町の電器屋さんの小さな販促実践委員会」を担当。㈱アトムチェーン本部入社後、経理、法務、 加盟店相談、店舗開発、物流部長を経て、2023年3月より現職。