まちの電器屋さんの小さな販促実践委員会
アトム電器はダメだったら2年で辞める予定でした
弊チェーンでは加盟店様にご協力いただいて、チェーン加盟募集セミナーをご案内することがあります。
今回はコロナ禍を挟んで数年のブランクが空いてしまい、改めてご案内しようと夏から準備を進め、ご協力店として承諾いただいたアトム防府玉祖店の有限会社はしもと様へ取材のためご訪問したのが9月のこと。あの時は服装も半袖でしたが、さすがにもう上着が必要な寒さになって来ました。
今週末、11/17(金)13:00から開催させて頂きます。
「本業に家電販売をプラス|家電販売事業参入オンラインセミナー」
https://www.atom-denki.co.jp/to-electric-shop/seminar-event/
(手元資料ナシで構わなければ、11/15頃まで若干の参加可能です)
こうした取材で行かせて頂く加盟店様のお話が人に歴史あり、という感じで1つとして同じ内容がなく、いつも役得だな、と聴かせて頂いています。
詳細はご本人にお話しいただくセミナー本編に譲るとして、取材時に面白いな、と感じたことを一つ。
大きな満足があることより、大きな不満がないこと
加盟された15年ほど前は電力会社のCMなどオール電化住宅の提案がトレンドで、本業がガス販売店である有限会社はしもと様としては危機感を感じられていたと言います。
まだ当時は近くに家電量販店が無く、お客様から家電品の問い合わせも増えていたことから、電気、家電品の取り扱い先を調べてアトム電器に行き当たり、社長様ご自身でお問い合わせを頂いて、加盟に至られたと伺いました。私たちとはそれ以来のお付き合いを頂いているのですが、面白いと思ったのは「特に大きな満足はないんです」と仰られたこと。
その真意は「大きな満足もない代わりに大きな不満もない。業績にもじわじわ好影響があり、最早空気のような当たり前の関係」とのことでしたが、長続きということを考えるとむしろ大きな不満がないことの方が大切というお話でした。
関係性としてシンプルであること
そこに大きな不満がないこと
そしてもしかすると小さな不満は許せる程度の緩やかな人間関係があること(そこに甘えていい訳ではありませんが)
これって加盟店様自身のお客様との関係もそうですし、個々人に置き換えると結婚生活などにも置き換えられるかも知れません。営業する側、成約して欲しい側としては、何か大きな満足を提供せねば、あれもこれもとインパクトを与えることに躍起になりがちですが、そういう長続きする関係作りをコツコツ続ける重要性を教わった感じがします。
ダメだったら辞めればいいんだから
あとは今回のセミナー案内文にも入れさせて頂いた「2年で辞めるつもりだった」。
今の時代って失敗を嫌う傾向が強くて、新しいチャレンジが忌避されがちですが、特にビジネスにおいてはそうやって様子見している内に機会を逃したり、チャレンジ出来るための資金が尽きて、結果として何も出来ないままズルズル今に至る、というのもあるあるな話。100点満点じゃないとやらないというより、直感が働くなら2年なら2年と撤退要件を決めて、まずやってみる、ダメだったら辞めればいいだけ、という割り切りこそ大切と感じました。
これは裏を返すと、ご加盟頂いた以上はこちら受け入れ側もそのようにシビアに見られている訳でもあり、そのような意識をもって程よい緊張感を保って加盟店様との関係を築いて行かねばと襟を正す思いがしました。
そんな加盟店様と本部の関係と、決断における割り切りの話。
お役に立てる話になるよう準備していますので、良かったら聞きに来てください。
https://www.atom-denki.co.jp/to-electric-shop/seminar-event/
このブログを書いた人
メオマサユキ
(株)アトムチェーン本部 店舗運営部長。「アトムのメオマサさん」で長く公式アメブロ「町の電器屋さんの小さな販促実践委員会」を担当。㈱アトムチェーン本部入社後、経理、法務、 加盟店相談、店舗開発、物流部長を経て、2023年3月より現職。