まちの電器屋さんの小さな販促実践委員会
まちのでんきや的お客様が離れないDM5つの仕組み
以前、アトム電器の仲間のお店がこちらのブログでご紹介されました。
今井さんは地域活性、旅館再生に特化したコンサル、講演活動を行っておられます。こちらのアトム電器豊岡南店さんのお客様でもあり、今回は毎月届いている販促物についてご紹介して下さったのでした。
毎月お客様への元に届くDMから、ネット販売や家電量販店等の選択肢がある中、町の電器屋さんがお客様から離れない仕組みをひも解いて下さっています。(他の記事も街の電気屋さんに置き換えると非常に参考になる内容です)
今井さんのブログでは1つ1つの販促ツールを解説されていますが、こちらのブログでは仕組みに置き換えて説明します。
出来ているのは幾つ?町の電器屋さんからお客様が離れないDM5つの仕組み
①今すぐ見なくても後で見てもらえる仕組みはあるか
今回は「透明封筒」を取り上げ、一般の封筒だと忙しいとつい開けずじまいに成りがちなところ、もう一度思い直して見てもらい易いと紹介されています。
これはその効果を期待してアトム電器全店で取り入れているものですが、透明封筒を使えない場合でも封筒に「今月は〇〇の情報をお届けします」など内容物を紹介するなどするとこれに近い効果が期待できます。透明封筒だから良いというより、見る人に訴え続ける仕組み。これを意識できると良いですね。
②マンネリ化しない小さな工夫はあるか
豊岡南店さんの場合は毎月変わる宛名のワンポイントのイラストが効果的で、このひと工夫がマンネリ化しがちな販促物に花を添えています。透明封筒を使っている場合だと下記のように内容物が透けて見えることを利用して、季節感などを表現することも出来ます。
一般封筒だと切手を使い分けるなどの工夫が出来るとお洒落ですが、ちょっと手間が掛かり過ぎるでしょうか。
③封筒から出してもらえる理由はあるか
アトム電器の加盟店さんにはもう何年も「花の種」をご利用いただいています。よくご縁とかけて5円玉を入れてくるチラシなどと同じく、開封する理由付けになっている訳ですね。この花の種は最近「イベント時には苗でプレゼント」というオプションも開発され、益々広がりをみせています。
④お客様に「どう行動して欲しいのか?」が伝わっているか
豊岡南店さんが今回「プレミアム商品券は当店で使って欲しい」とキチンと伝えているようにハッキリお伝えすることはとても重要で、これを言ってないお店様は意外と多いです。
ご利用して欲しいのか、お電話して欲しいのか、ご来店して欲しいのか、アプローチした結果としての「出口」をご用意している・いないでは、お客様とのつながり方が変わってきます。これってとっても大事なことです。
⑤「個」を出せているか?
豊岡南店さんをはじめ、アトム電器の各店では自分達の日常を紹介するニュースレターが浸透しつつあります。やはりこうやって「個を出す」とお客様と売り手と買い手の関係を越えたつながりを築くことが出来、連帯感が生まれます。
お宅に伺った時に趣味や地域などの何気ない話から、情報交換し合ったり出来るのが地域店の醍醐味。ただ納品、集金して終わりの無機質な関係だけならネットや量販店で充分なのです。(今やネットや量販でも親身な対応を心がける時代とも云えます)
お客様は我が店を「忘れる」から
今は情報過多の時代ですから、何もしないでいるとお客様の気持ちがどんどん離れて行ってしまいます。アトム電器では毎月のアプローチを推奨していますが、その理由は失客の最大の理由が「忘れられてしまうこと」だからです。ただ漫然とチラシを投げ入れるだけじゃなく、こうした販促物やニュースレターを使ってお客様とお会いせずとも「対話」に持ち込めるかどうかというアプローチまで意識できると良いですね。
上記の5つはそういった意味でよいチェックリストにもなります、自店のサービスで出来ていること、出来てないことは何か。確認してみて下さいね。
このブログを書いた人
メオマサユキ
(株)アトムチェーン本部 店舗運営部長。「アトムのメオマサさん」で長く公式アメブロ「町の電器屋さんの小さな販促実践委員会」を担当。㈱アトムチェーン本部入社後、経理、法務、 加盟店相談、店舗開発、物流部長を経て、2023年3月より現職。