まちの電器屋さんの小さな販促実践委員会
その「もったいない」に目的はありますか?
出張時など交通費は安く出来ればそれに越したことはないと考えるタイプでして、割引制度や金券ショップを利用したりします。
出て行くお金はなるべく絞る。
お金に限りがある限りそれは当然のことですよね。
ではあらゆる方面の財布を絞り、買い叩けばその店は繁盛するでしょうか?交通費の清算をしながらふとそんなことを考えてみました。
目的なき「もったいない」は人を遠ざける
お客様を作るのにチラシを作って配りましょう、とお伝えするとお金が勿体ないというお店さんも居ます。それでいてお客様が来ないことを嘆いている。
はたから見ると、他人様と関係を築くのに手間もお金も掛けたくないという人と、誰が取引したいと思うだろうか、という矛盾に気づくと思います。でもそれが自分ごとだとどうでしょうか?
やはり人と人とのつながりの部分に出費を怖れてはいけないと思うんですね。もちろん昨今はSNSなどオンラインのつながりを利用すれば、あまり費用を掛けることなく関係が出来てしまうところもあります。だからと言って費用を掛けたくないからブログ・SNSを利用しよう、は本末転倒ですし、それは結構見透かされてしまうものでもあるんですよね。
目的なき「もったいない」は人を遠ざけます。
仕入値を抑えるのはどうでしょうか?一時的には抑えた分だけ、利益が出るはずです。しかし安く仕入れられる先は保証やフォローのリスクもありますし、真っ当なところを買い叩きすぎると段々商品を回してもらえなくなることもあります。やはり、出て行くお金の先には相手がいるものであって、お金と人間関係というのは密接にリンクしてますね。
経費とは「てこ」みたいなものだと考えてみる
費用を掛けて、まだ見ぬお客様に見付けてもらう。利用してもらう。
費用を掛けて、既存客様にサービスして喜んでもらう。
費用を掛けて、スタッフの慰労会をしてやる気を出してもらう。
掛けたお金以上に相手に喜んでもらえること。そういうところにはアンテナを張ってむしろ意識してお金を出して、惜しむことがあってはいけない、と思うんですね。
その分、自分の移動など「てこ」を意識しなくて良いところで始末してみる、なんてメリハリを付けたいですね。もちろん時と場合によっては自分にご褒美も良いと思います。
お金を積極的に出す時、考えて控える時。どこに掛けて、どこを控えるかは個人差もあるでしょうが、バランスを意識して付き合って行きたいものです。その先には必ず人とのお付き合いがあるものですから。
このブログを書いた人
メオマサユキ
(株)アトムチェーン本部 店舗運営部長。「アトムのメオマサさん」で長く公式アメブロ「町の電器屋さんの小さな販促実践委員会」を担当。㈱アトムチェーン本部入社後、経理、法務、 加盟店相談、店舗開発、物流部長を経て、2023年3月より現職。