まちの電器屋さんの小さな販促実践委員会
注文聞く→安い仕入をネットで探す|それってアナタがやること?
昔々、町の電器屋さんは単一のメーカーの商品を取り扱っていました。
ナショナルのお店→ナショナル商品、日立のお店→日立の商品、といった具合。当然仕入れもメーカー販社から。今では様々な仕入れルートが出来て、多くの街の電器屋さんがさまざまなメーカーの商品を取り扱っています。私たちアトムチェーンもそういったお店の一つです。
さまざまな仕入ルートが出来たということは、お客様がそうであるように、お店側も仕入の比較検討が容易に出来るようになったということ。ですからこうしたことがやり易くなります。
【販売価格:50,000円】
お客様:この商品下さい。ネットで39,800円だったんですけど・・・。
電器店:はい。ちょっと待って下さいね・・。
(え~?、販社の仕入値36,000円って、1割も利益無いよ)
(ネットの最安値は・・33,000円、これにしておこうか・・・)
身に覚えのあるでんきやさんも多いのではないでしょうか?
まちのでんきやがネットで安い仕入を探す弊害
「注文を聞いて、ネットで極力安い仕入れを探す。」
一見合理的に見えますが、ここにのめり込んでいる電器屋さんほど業績が良くない。私自身、300店以上の電器店さんと膝詰めの話し合いを重ねて来た上での実感です。言うまでも無いことですが、そのお客様は本当に商品を安く提供してくれるだけを求めておられるのでしょうか?何よりその探す手間は、ホントにあなたがやらなくてはならないことなのでしょうか?
本来、電気の専門家のあなたが動くだけで価値があるはずなのに、その意識が薄れてしまっていませんか?お客様が本音の本音でそれを求めるのなら、気持ちよく他店へ行っていただくのもアリです。でもホントにそういう方は、元から他店に行ってると思いますよ。
注文聞く前にお客様が叶えたいことを聞こう
お客様の価格のご要望より前に聞いて欲しいことが1つあります。
それは「どうしてその商品が欲しいと思ったの?」ということ。
ある人はテレビ番組で見てと言うでしょうし、ある人は誰かが使っているのをいいなと思ったと言うかも知れません。そこからその商品で部屋の環境や生活をどうしたいかお伺いしましょう。必ずしもその商品だけが選択肢じゃ無いと気付いて頂けると思います。その上でご予算をお聞きできると良いですよね。
・ご予算以上の価値を「あなたのお店で出来る方法」で考える。
本来やることはとてもシンプルなんです。出来れば既存のお客様には日ごろからその「あなたのお店で出来る方法」をお伝え出来ると良いですよね。そうするとネットで安い仕入を探す行為からは自然と離れられますよ。
このブログを書いた人
メオマサユキ
(株)アトムチェーン本部 店舗運営部長。「アトムのメオマサさん」で長く公式アメブロ「町の電器屋さんの小さな販促実践委員会」を担当。㈱アトムチェーン本部入社後、経理、法務、 加盟店相談、店舗開発、物流部長を経て、2023年3月より現職。