まちの電器屋さんの小さな販促実践委員会
コンビニの1本100円のバナナは何故売れるのか?
コンビニでバナナ、買ったことありますか? 買ったことない人はご存じないかも知れませんが、コンビニのバナナは1本ごとに袋詰めされ、100円/本前後。
高っ・・・!
スーパーで買えばピンキリありますが一房200円前後、売り出しなら一房100円といった所でしょうか?一房6本として1本33円。価格にして3倍。それでもコンビニのバナナは売れ続けています。味や品質にそこまでの差が無いにも関わらず。
1本100円のバナナがどうして売れるのか?
家庭の買い置き用と考えるとそのバナナは高いですよね。考えられるのは昼食用や、帰りが遅い一人暮らしの夕食用に。
例えば昼食に炭水化物を摂りたくない女性などは、おにぎりの代わりにそのバナナを買って食べる、ということがあります。それだとバナナは「おにぎりの代わり」なので、1本100円は妥当と言うことが出来ます。私も出張時などに、カップ麺+おにぎりだとアレなので、バナナにすることがありますね。
価格だけ見るとスーパーのものを前日に買って来て、カバンに入れて持って来た方が合理的ですが、
・前日に買ったものは鮮度が心配
・わざわざカバンに入れて持ってくることの煩わしさ
・バナナが食べたくなるか、家を出る時はそこまで考えていない
などなどの理由からコンビニでバナナを買う人は後を絶たない訳です。こう考えるとモノは同じでも違う値段で売れて行く理由が色々見えて来ますよね。
「そんなモノを買う人の気が知れない」と思わないことに繁盛のヒントがある
「そんな高いバナナを買う人の気が知れない」
買わない人から見ればそれが本音でしょうし、その気持ちもよく分かります。でもそこで留まれば、それで話が終わってしまいます。ましてや我々、町の電器屋さんは他では安く売ってる商品を高く買って頂くことも多々ある商売。(もちろん理由があってのことですが)
「その人たちが高くても買う理由は何なのか」
ここは突き詰めて考えた方が良いです。自分達の扱う商品で考えることが本筋ですが、そのヒントはこうして身の回りで感じたことを掘り下げた方が客観視出来て、腹に落ちやすいです。
「何でそんなものが売れているのか?」こう感じた時が自分達の商売を加速させるヒント。是非、その違和感から目をそらさない様にしてみてくださいね。
このブログを書いた人
メオマサユキ
(株)アトムチェーン本部 店舗運営部長。「アトムのメオマサさん」で長く公式アメブロ「町の電器屋さんの小さな販促実践委員会」を担当。㈱アトムチェーン本部入社後、経理、法務、 加盟店相談、店舗開発、物流部長を経て、2023年3月より現職。